業界研究  食品・飲料

人の活力源である「食」を提供

業界トピックス

「時短」「ヘルシー」などを売りにした高付加価値食品が人気

市場の縮小に苦しむ食品業界だが、新たな需要を見出せば、次代のヒット商品が生まれる可能性もある。料理にかけたポン酢が流れ落ちることを消費者が「もったいない」「味が絡まない」と感じていることに着目して開発されたゼリータイプのポン酢や、少量を注ぎやすく、かつ鮮度も保てるように容器が工夫された醤油は、発売以来大ヒット。家庭で調理する内食志向や働く女性などの時短志向の高まりを受けて考案された、本格的な味付けが簡単にできる万能調味料も人気を集めている。また、健康志向の中高年に向け、おいしさを損なうことなく減塩できる粉末だしや塩なども伸びを見せている。こうした消費者ニーズの開拓を狙い、食品メーカー各社はこぞって商品開発に力を注いでいる。

 

大人向け炭酸、RTS……飲料の新勢力に注目!

清涼飲料市場では、コーラ系飲料で初めてトクホとして認められたキリンビバレッジの「キリンメッツコーラ」が爆発的なヒットを記録。これを機に、果汁入りや甘さひかえめの炭酸水、冬場に体を温める「ホット炭酸」など、大人向けの炭酸飲料が続々と登場し、市場が拡大している。一方、ビール・酒類市場では、原料や醸造方法にこだわった高級志向のプレミアムビールが好調で、氷点下の温度帯まで冷やして飲む業務用ビールの投入による新たな市場の開拓も進められている。また、ノンアルコール飲料はビール風味だけでなく、カクテルやチューハイ風味など種類も増え、好調を維持。RTS飲料でも、洋酒をベースにしたカクテルのほか、焼酎をベースにした商品が登場し、新勢力として注目を集めている。

 

業界キーワード

PB(プライベートブランド)

スーパーやコンビニなどの小売業者が企画してメーカーに生産を依頼し、独自のブランド名をつけて販売する商品。中間マージンや広告費のカットなどで格安販売が可能となり、利益の確保がしやすいというメリットがある。ジャンルは食品・飲料から日用雑貨、衣料品、家電製品まで多岐にわたる。

 

RTS飲料
「Ready To Serve」の略で、氷を入れて飲むのに最適な味わいに仕上げられた、アルコール度数10~20%の酒類のこと。グラスに注ぐだけで手軽に本格的な味が楽しめるとして、20~30代を中心に人気を集めている。若年層の取り込みや高アルコール飲料を楽しむ層の拡大も期待できることから、各社が力を入れている。

 

 

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