業界研究  ソフトウェア・情報処理

情報技術で企業と社会を支える

業界トピックス

クラウドによるソフトウェアの提供が活発化

クラウドコンピューティング(以下クラウド)のためのソフトウェア技術は、今後ますます需要が期待される分野だ。クラウドとは、ユーザーが自前のサーバーやソフトウェアを持たず、ネット経由で接続されたサーバー上のソフトウェアやデータを利用することができるサービス。システムの導入期間を大幅に短縮でき、システムやソフトの導入コストが抑えられ、システム管理の手間も軽減できるとあって、クラウドを導入する企業は着実に増加している。東日本大震災後は企業の情報に関する危機管理意識の高まりから需要がさらに拡大し、災害時の早急なデータ復旧や被害を最小限に抑えるための仕組み作りも進められている。2013年の国内クラウドシステム管理ソフトウェア市場は前年比48.6%増の100億円に達する見込みで、2017年には344億円に成長すると予測されている(IDC Japan調べ)。

 

情報処理業界の大型商材「ビッグデータ」

ビッグデータとは、ソーシャルメディアやスマートフォンの普及により、2016年頃にピークが予想されるデータ量の爆発的な増大のこと。これらの複雑で大規模なデータは、従来の技術では管理や処理が困難とされてきたが、クラウドの進展と共に分析処理が可能となり、新たなサービスの提供や社会インフラの高度化に役立てようとする動きがSIer各社で活発化している。大手SIerは相次いで専任組織を立ち上げ、ビッグデータを瞬時に高速処理するシステムの開発やサービスを提供できる体制を整えている。情報処理業界にとって久々の大型商材とあって、今後、ますます競争が激化する見込みだ。

 

業界キーワード

SaaS(Software as a Service)

クラウドコンピューティングの種類の1つで、ソフトウェアをパッケージとしてではなく、ネットを通じて提供するサービス。必要なときに必要なソフトだけを利用でき、コストの削減につながることから、導入する企業が増加している。このほかに、ソフトウェアを稼働するプラットフォームを提供する「PaaS」(Platform as a Service)、ネット経由で情報システムの稼動に必要な機材や回線などの基盤を提供する「IaaS」(Infrastructure as a Service)などのサービスがある。

 

 


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