業界勢力図  造船重機・プラント・工作機械

造船重機 ~ 造船分野の新規受注低迷で再編と新分野開拓が活発化

造船重機業界売上高ランキング&対前期比

1 三菱重工業 2兆8,187億円 横ばい

2 川崎重工業 1兆2,888億円 横ばい

3 IHI 1兆2,560億円 横ばい

4 住友重機械工業 5,858億円 やや減少

5 三井造船 5,770億円 横ばい

(数字は2012年度の実績。有価証券報告書に基づき作成)

 

主要企業の最新動向&トピックス

1位 三菱重工業

電力向け原動機、原子力関連機器、航空・宇宙機器、防衛装備、産業機械で他を圧倒する総合重機メーカー。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した国産の主力大型ロケット・H-IIAロケットの打ち上げ事業も手掛ける。開発を進めてきた国内初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナル・ジェット(MRJ)」は本格的な製造段階に入っている。造船事業では汎用の一般商船から撤退し、LNG(液化天然ガス)運搬船やエコシップなどに経営資源を集中。2013年には今治造船ら国内5社で連合を組み、海洋資源開発向け設備を手掛けるブラジルの新興造船会社への資本参加を決定している。

 

2位 川崎重工業

鉄道車両や2輪車、中型ガスタービンにも強みを持つ総合重機メーカー。航空宇宙では、ボーイング787、エアバスA350-XWBのジェットエンジンに部品を提供している。競争力強化のため、2010年に完全子会社だった川崎造船、カワサキプラントシステムズ、カワサキプレシジョンマシナリの3社を吸収合併し、アジアのインフラ需要を取り込むための専門部署を発足。中国など新興国での建設機械向け油圧機器の販売が好調で、製造設備の拡充を進めている。世界最高レベルの発電効率と環境性能を備えた自社開発のグリーンガスエンジンンにも注力。造船事業では、LNGを燃料とした省エネルギー貨物船を開発。2012年にはブラジルの新興造船会社に経営参画し、同国沖の海底油田開発事業の受注を目指している。

 

3位 IHI

国内最大手の民間航空ジェットエンジンを柱に幅広く事業を展開する総合重機メーカー。2007年に「石川島播磨重工業」から社名変更した。近年は造船や物流・鉄構造物部門の分社化など低採算事業の改革とともに、航空エンジンやエネルギー、プラントなどの成長分野を強化中。2012年にJFEホールディングスと傘下の造船子会社を統合してジャパン マリンユナイテッドを設立し、タンカーや貨物・コンテナ船の高付加価値化を進めている。同年には現地造船所への出資を通じてブラジルでの造船海洋事業に進出し、2013年にジャパン マリンユナイテッドと共同で現地造船会社への出資を目的とした子会社を設立している。

 

4位 住友重機械工業

環境プラント、産業機械、建設機械、造船など幅広く事業を展開する総合重機メーカー。近年は船舶、鉄鋼建造、環境プラントなど成熟部門の事業再構築を行い、変減速機、プラスチック加工機械、精密制御機械・コンポーネント、メカトロニクスの4事業に経営資源を集中させている。アジアや北米など世界市場への営業展開を推進しており、2011年にはブラジルに中大型減速機の製造・販売拠点を、2012年には中国に水処理機器の販売会社を設立している。

 

5位 三井造船

LNG船建造、船用ディーゼルエンジンなどで世界トップクラスのシェアを誇る総合重機メーカー。子会社に浮体式海洋石油・ガス製造設備世界2位の三井海洋開発がある。造船の比率が高いが、動力エネルギー、プラントエンジニアリング、物流システム、社会インフラ建設、環境リサイクルなど多角化を推進しており、2013年にはマレーシアでバイオエタノール製造プラントのEPC(設計・調達・建設の一括請負)事業を開始している。造船事業では、2011年に熱効率の高いエンジンを搭載し、二酸化炭素を3割削減したLNG輸送船の開発をスタート。2013年には「海洋事業推進部」を新設し、海洋石油・ガス開発関連事業の拡充を図っている。同年春、川崎重工業との経営統合構想が話題となったが、破談に終わった。

 

▶次ページではプラント業界を紹介。業界全体の動向については業界研究をチェック!

 


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