業界研究  エネルギー

日々の生活や企業活動に不可欠なエネルギーを供給

業界トピックス

新エネルギー普及に向けた取り組みが本格化

新エネルギーは、CO2の排出量が少なく環境に優しい次世代型のエネルギー。従来の化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)のように枯渇するおそれがなく、繰り返しエネルギー源として利用できる再生可能エネルギーの中でも、実用化段階にあり、かつ普及が十分でない風力発電、太陽光発電、地熱発電などを指す。東京電力福島第一原発事故後、新エネルギーへの注目は一層高まっているが、太陽光発電は特に期待の分野。一般家庭への設置が容易で、日中に発電でき、汎用性も高いため、本格普及の最有力候補となっている。安定した供給能力やコストの面でまだまだ改善の余地はあるが、大手電力や石油各社は、この太陽光発電をはじめとする新エネルギーの開発や導入拡大に力を入れている。政府が「再生可能エネルギー固定価格買取制度」をスタートしたことから異業種の参入も増えており、普及に向けた取り組みは今後ますます加速すると見られる。

 

業務用・産業用で導入が進む「コージェネレーションシステム」

ガス会社が普及に努めるコージェネレーションシステムは、ガスエンジンやガスタービン、燃料電池などを用いて発電し、発生する電気と排熱の両方を利用するエネルギー供給システム。エネルギー効率が高く、送電ロスによる無駄がほとんどないうえ、CO2排出量も少ないとあって、工場や複合施設などで導入が進んでいる。しかし、「エネファーム」や「エコウィル」などの家庭用燃料電池コージェネレーションシステムは、設置の際に国からの補助金を受けることができるとはいえ、高額な機器価格や維持費などコストパフォーマンスの課題が本格普及への障壁となっている。導入件数の増大とともに価格低下は進んでいるが、補助金の打ち切りが2015年度に迫っていることから、一層の低価格化が急務となっている。

 

 


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