業界研究  鉄鋼・非鉄金属

ものづくりの土台となる「素材」を生み出す

業界の特徴

鉄鋼業界

鉄鋼業界は、鉄を加工して自動車、電化製品、建築用の素材を提供する。原料の鉄鉱石から最終鋼材まで一貫生産する「高炉メーカー」、電気炉で鉄スクラップから鉄鋼を生産する「電炉メーカー」、鋼・半成品を加工して鋼材を生産する「単圧メーカー」の大きく3つに分けられる。

 

鉄鋼は日本の重要な輸出品目の1つだが、鉄鉱石や石炭など原料のほぼすべてを輸入に頼っている。原料の価格は産出国の鉱山権益を持つ資源メジャーとの個別交渉で決定されるが、近年は中国の粗鋼生産量の急伸で鉄の需給がひっ迫したため、資源メジャー側の価格引き上げ要求が続いており、国内メーカーは原料価格の高騰に苦しんでいる。

 

非鉄金属業界

非鉄金属業界は、金・銀・銅・亜鉛・アルミニウムといった鉄以外の鉱石から、自動車や電化製品、産業インフラ向けの金属素材・金属加工製品を生産する。日本の製錬・加工技術は世界でも高い評価を受けている。

 

業界のビジネスモデルは、海外から原料の金属を調達し、それを国内で地金(金属を固めたもの)に製錬する「買鉱製錬型」。地金の国際価格はロンドン金属取引所(LME)で決められ、その価格から資源メジャーの取り分(鉱石価格)を差引いた残りが国内非鉄メーカーの収益源(加工賃)となる。近年は鉱石の最大消費国である中国との原料調達競争の激化や資源メジャーの価格決定力の拡大により、国内メーカーの価格交渉は難航。鉱石価格の値上げが進み、加工賃は下落傾向にある。

 

 


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