業界勢力図  ソフトウェア・情報処理

ソフトウェア ~ 国内企業のIT投資回復とクラウドの伸長でプラス基調に

ソフトウェア業界売上高ランキング&対前期比

1 日本オラクル 1,531億円 やや増加

2 トレンドマイクロ 938億円 横ばい

3 オービック 503億円 横ばい

4 ワークスアプリケーションズ 280億円 大幅増

5 オービックビジネスコンサルタント 169億 横ばい

※ワークスアプリケーションズは2012年6月期の売上高。

(数字は2012年度の実績。有価証券報告書、決算資料に基づき作成)

 

主要企業の最新動向&トピックス

1位 日本オラクル

米オラクルの日本法人。データベース管理ソフト国内首位。親会社の米オラクルが2005年にソフトウェアメーカーのピープルソフトを、2010年にコンピュータメーカー大手のサン・マイクロシステムズを買収したことで、製品ラインアップの拡大と共にハードウェア事業にも着手し、ITを総合的に提供する企業へと変貌を遂げている。大手SIer(システムインテグレーター)の富士通やNECとの提携により、自社アプリケーションのクラウド展開を推進中。

 

2位 トレンドマイクロ

企業向け・個人向けともにセキュリティソフト国内首位。主力はPC向けウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」。近年はクラウド技術を応用した総合セキュリティソフトや、SaaS型セキュリティサービス、スマートフォンやタブレットなどAndroid端末向けセキュリティソフトの投入を推進。スパイウエア対策やスパムメール対策企業を買収するなど、M&Aにも積極的に取り組んでいる。

 

3位 オービック

中堅・中小企業を中心に、コンサルティングからシステム構築、ソフトウェア開発、サポート&サービスまでを一貫して提供している。主力は統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」。関連会社にオービックビジネスコンサルタントがある。2011年にクラウド形式の情報共有ソフトでクラウド市場へ参入。

 

4位 ワークスアプリケーションズ

大手企業向けの人事・給与パッケージソフト「COMPANY」で高シェアを誇る。2011年にはクラウド型勤怠管理・人事システムの提供を開始した。Great Place to Work Institute Japanが行っている「働きがいのある会社」ランキングに2008年から6年連続でランクインしている。2011年5月、MBO(経営陣による企業買収)により非上場化を決定。

 

5位 オービックビジネスコンサルタント

中小企業向け業務パッケージソフト「奉行シリーズ」が主力。オービックが筆頭株主だが、経営は独自路線。2012年にクラウド型奉行シリーズの運用サービスをスタート。同年より日本マイクロソフトと中堅企業向けのクラウドサービスの提供・販売における協業を開始している。2013年にはソフトウェアメーカーのサイボウズとの協業でクラウド型顧客管理製品をリリースした。

 

なお、ランキングには反映されていないが、ソフトウェア業界では海外大手メーカーが圧倒的な強さを誇っている。

パソコンOS「Windows」、事務用ソフト「Office」で知られる米マイクロソフト、データベース管理ソフト世界首位の米オラクル、ソーシャル・ソフトウェア世界首位の米IBM、セキュリティソフト世界大手の米シマンテックなどの強豪ソフトメーカーのほか、「iOS」でモバイルOSトップシェアの米アップル、「Chrome」でパソコンOSに参入した米グーグルもソフトウェア開発を手がけている。

 

▶次ページでは情報処理業界を紹介。業界全体の動向については業界研究をチェック!

 

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