1,2年生から始めればこんなに差がつく! 就活必勝セミナー

第3回 「就活」=「受験」じゃない! 成否の答えは自分の中に

常に学生たちと接している僕のところには、多くの学生が、就活へのアドバイスを求めにやってくる。彼らといろいろな話をしていると、「ん? 何か違うな」「何だか僕が話しているスタンスとズレを感じるな」と思う瞬間がよくある。最近、そのズレの謎がようやっと解けた!

 

このズレの原因は、就活生の多くが、「就活と受験は同じ」という認識をもっているということにある。つまり、みんながよく知っているイメージのいい有名企業に就職できれば「勝ち組」という感覚、「偏差値」の高い会社に行けば、後の人生は確約されるのだという考え方だ。いい大学に入って、いい会社に行く……それが人生の成功の基準になっているのだ。

 

この考え方は、ある意味正しいところもある。安定性の高い、有名企業に入れば、ある程度の優遇や保証は得られるだろう。が、そこには決定的な「勘違い」が潜んでいる。これからそれを説明していこう。

 

就活という機会は、ただ単に「業種選び」「職種選び」「会社選び」の機会ではない。今まで教育を受けるという「インプット」の暮らしをしてきた学生が、自分でお金を稼ぐ「アウトプット」の局面へと転換を図るターニングポイントなのだ。だから、自らの今後の人生をどうしていくか、どうしたいのか、自分に何ができるのか、を考える重要な機会なのだ。言わば就活とは、昔の「元服」にあたる。大人になるためのイニシエーション(儀式)なのだ。同時にそれは学生にとって、自分の将来を構想して「覚悟を決める」マインドセットの機会でもあるのだ。

 

だが、多くの学生と接してみて感じるのは「自分」という視点が欠けている点だ。漠然とした仕事や職種への興味は持っているものの、そこにはどうしても受験と同様の偏差値意識が垣間見え、メディアへの露出や他人の評価や評判で企業への憧れを抱いてしまう。

そこには、「自分はこういう人間だから、この強みを活かしていきたい」「将来、こんな人になって、こういう人生を歩みたい」「そのためにはこういう仕事に就いて、自分を成長させたい」といった、まず自分のことを分析し、自分と企業のマッチングを行うという感覚は希薄で、自分のことは分析せずに、「みんながいい会社と言ってるから」「イメージがいいから」といった外からの評判やイメージだけで動いているように見えてならない。そこには決定的に「自分」という要素が欠けている。

 

例えば、将来、独立して起業したい人にとって、大企業に入るのは得策だろうか? 人脈などについてはメリットがあると言えるが、自分が独立した際に重要になる、会社に必要なすべての業務を知るという目的のためにはデメリットとなるだろう。そういう人は小規模のベンチャーなどに行って、会社のすべての業務を身をもって知ることが自分の夢を実現する近道になる。大企業では多くの業務が多くの部署に細分化され、その「部分」を遂行することがほとんどとなり、会社の全業務を知ることは不可能に近いからだ。

 

 

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