1,2年生から始めればこんなに差がつく! 就活必勝セミナー

第8回 グローバル化する就活──日本人の「強み」「弱み」を知って
    キミたちの就活意識をグローバル化しよう

誤解がないように補足しておくと、彼女は日本のアニメやゲームが大好きで、「日本に留学したい」と考えた、日本に好感を抱いている留学生だ。

彼女のコメントからわかることは……。

1つのことを一生懸命続ける姿勢や責任感は誇れるが、語学や勉強では努力が足りない、内向きなどの指摘については、明日からでもキミたち自身で実行して改善できるだろう。さらに長所を伸ばし、短所を改善すれば、グローバルでも「負けない」人になれる。

企業にはもはや「有名校に通っていたら、それでOK。教育は入社してからやる」という余裕はなくなってきている。外国人留学生に対する評価の1つである「専門性」についても今後は日本人の採用にも適用されてくるだろう。「勉強をすること」が今まで以上に重要になってくるはずだ。しっかり準備をしておいて欲しい。

問題は日本人のメンタリティや教育制度に根ざした「右にならえ主義」と「出る杭は打たれる」という点。この部分の改善は、個々人の努力でなんとかなるものではない。ただし、日本人にはこういう傾向があるということを知っているだけでも、多少、意識は違ってくるだろう。

 

もちろん、この留学生のコメントはすべての日本人学生にあてはまるわけではない。筆者の知り合いの中にも、意識の高い学生たちは数多く存在する。あくまで彼女の目を通して見た日本人学生の一般的傾向としてとらえてもらいたい。

 

彼女は現在、日本で就活をしている。就活の軸は明快。「日本でしかできないビジネスを行っている企業に行きたい」というものだ。もともとアニメやゲームで日本に興味を持った彼女はゲームを製作しているメーカーや玩具メーカーを中心にエントリーをしている。「商社のようなグローバルなビジネスに向いているのでは?」「流通業やITなどは母国に戻ってマネジメントができる人材を欲しがっているよ」と水を向けてみたが、彼女は「そういうビジネスは母国に帰ってもできるから」ということで、あくまで「日本でしかできない」ビジネス経験を自分のキャリアの中心に据えている。

彼女を見ていて「日本の学生と違うな」と最も感じた点は、「覚悟」の強さ。日本に来て何を学び、どんな経験をして、何を得るのか、そのためにどういう努力をするのか、という「覚悟」が彼女を輝かせていたように思える。

 

キミたちも、まずは「覚悟」を留学生と同等にすることから始めてみてはどうだろうか?

 

 


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