脚光を浴びる「グローバル人材」に乗り遅れるな!

企業が求めるグローバル人材ってどんな人物像?

「グローバル人材」に関するおもしろい調査をここでご紹介しよう。経済産業省経済産業政策局産業人材参事官室がみずほ情報総研に委託して行った「大学におけるグローバル人材育成のための指標調査」というもので、企業がどんな人材を欲しているのかをかいま見ることができる。経済産業省のサイトで詳細は閲覧できるが、ここではエッセンスをダイジェストしよう。2012年に調査を実施し、865社から回答を得ている。

 

日本人のグローバル人材への需要は2012年時点で総常用雇用者数の4.3%だったが、2017年時点では、8.7%へとほぼ倍増する。

 

2017年時点でのグローバル人材需要は、従業員2000人以上の企業で全雇用社数の17.8%となり、2012年時点の11.0%から大きく 伸びる。

 

グローバル人材需要は2012年時点、2017年時点どちらも、情報通信業、教育・学習支援業で高い数値を示している。

 

グローバル人材候補の新卒採用の割合(全体)は、2012年時点の16.2%から2017年時点では21.4%となる。

 

2012 年度と2017年度の採用を比べると、新卒のグローバル人材候補の採用人数は約1.5倍に増えている。

 

グローバル人材を求めている企業では、企業活動の中で「英語力」や「異文化理解」といった要素も重視されている。しかし、 それ以上に、グローバル人材候補には「好奇心・チャレンジ精神」「主体性」「規律性」といった、社会人として求められる基本的な事項(社会人基礎力)が重視されている。

 

グローバル人材を採用したい企業では、学生の間にしてほしいこととして、国内でのインターンシップ参加、ボランティア参加を特に重視している。

 

海外留学等による大学留年・休学、卒業時期の遅れに対する意識は「1年程度の遅れは採用に影響しないが、このような経験から何を得たかを自分の言葉や行動で示せる必要がある」が最も数値が高く、次いで「1年程度の遅れは採用にまったく影響しないので、このような経験を積んでほしい」が高い。

 

グローバル人材を求める企業は、大学に「教員と学生との質疑応答が積極的になされるような仕組み」「学生同士のディスカッションが積極的になされるような仕組み」「学生によるグループワーク(課題を提示した上での協働作業など)の実施」を求めている。

 

以上の結果を見て、あなたはどう思うだろうか? 企業が求めるグローバル人材には、語学力、異文化理解に加えて、社会人基礎力の高さが求められているのは、今まで記してきた通りの結果と言える。また、インターンシップやボランティア、あるいはグループワークなど、社会でも役に立つ有用な活動や授業が求められていると考えられる。

 

 


  • 前のページに戻る

会員の方はこちら

教師番号(※教師番号がない方はメールアドレス)
パスワード

ログイン

  • 新規会員登録はこちら
  • 採用お祝いポイントプレゼント!
  • 掲載希望の企業様へ 是非徒も貴社の広告宣伝、求人活動にご活用ください。