業界勢力図  食品・飲料

ビール・酒類 〜 国内市場は縮小傾向、海外進出で成長を狙う

ビール・酒類業界売上高ランキング&対前期比

1 キリンHD 2兆1,861億円 横ばい

2 サントリーHD 1兆8.515億円 横ばい

3 アサヒグループHD 1兆5,790億円 やや増加

4 サッポロHD 4.924億円 やや増加

5   オリオンビール 228億円 増加

※企業ごとにセグメント分類が異なるため、他事業を含むグループ全体の売上高を表示

(数字は2012年度の実績。有価証券報告書に基づき作成)

 

主要企業の最新動向&トピックス

1位 キリンホールディングス

ビール類国内2位。ビール「ラガービール」「一番搾り」、発泡酒「のどごし生」などの自社ブランドのほか、「ハイネケン」「ギネス」「バドワイザー」など海外ブランドビールの国内販売も手がける。2009年にノンアルコール飲料市場を開拓したビール風味の「キリンフリー」に続き、2011年にはワイン風味のノンアルコール飲料「メルシャンフリー スパークリング」を開発。2012年に発売した、凍った泡がのった業務用ビール「一番搾り フローズン<生>」も好調で、2013年には新ジャンルの「澄みきり」が大ヒットした。近年はオーストラリアを中心に海外事業を促進しているが、2011年にブラジルのビール大手を完全子会社化するなど、他のエリアでも買収を継続中。

 

2位 サントリーホールディングス

ビール類国内3位。海外ブランドビール「カールスバーグ」の国内販売も手がける。2013年に発売10周年を迎えた主力のプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ」は右肩上がりの売れ行きで、2013年に期間限定で発売した同シリーズの「ザ・プレミアム・モルツ コクのブレンド」もヒット商品となった。新ジャンル「金麦」、ノンアルコールビール飲料「オールフリー」、ウイスキーのソーダ割り「トリスハイボール缶」も好調に推移。洋酒や焼酎をベースにしたRTS飲料で新たな需要の開拓も行っている。海外事業では、2013年に中国の青島ビールとの合弁会社を現地に設立するなど、アジア地域への主力ビールの輸出販売を推進している。

 

3位 アサヒグループホールディングス

ビール類国内首位。2011年にアサヒビールから社名変更。主力ブランドは、ビール「スーパードライ」、新ジャンル「クリアアサヒ」、発泡酒「スタイルフリー」など。氷点下に冷やして飲む業務用の「スーパードライ」が好調。ドイツ「レーベンブロイ」、ベルギー「ヒューガルデン」など海外ブランドビールの国内販売も行っている。海外事業では、2009年に資本提携を結んだ「青島ビール」を現地で生産・販売しているほか、ビール世界大手のカールスバーグ(デンマーク)と海外での販売提携を結び、香港、マレーシアで自社商品の販売を実施。2011年にはニュージーランド1位の酒類メーカーを買収し、同国やオーストラリアにおける酒類事業の基盤を確保している。

 

4位 サッポロホールディングス

ビール類国内4位。プレミアムビール「ヱビス」、ビール「黒ラベル」ブランドが柱。2011年に洋酒世界大手バカルディの日本法人と提携を結び、同社商品の国内独占販売や商品の共同開発を行っている。海外では、子会社のあるアメリカ、カナダ、ベトナムを主な拠点に事業を展開。2011年にはベトナム工場を竣工したほか、シンガポールで飲料シェア2位のポッカを買収し、同国での販路拡大を図っている。同年にはオーストラリア3位のビールメーカーと自社ビールの生産・販売提携を結び、オセアニア地域にも足場を確保。2012年には韓国での販売体制強化や、北米市場への本格参入を実施している。

 

5位 オリオンビール

ビール類国内5位。沖縄県で高シェアを誇る。アサヒグループホールディングス傘下のアサヒビールと提携関係にあり、両者の流通網を通じて互いの主力製品を販売。2010年より主力ブランド「オリオンドラフト」の新ジャンル「オリオンサザンスター」「オリオンリッチ」をアサヒビールが全国(沖縄・奄美諸島以外)販売している。海外事業では、2011年に台湾・香港への缶商品の販売や、オーストラリアでの樽商品の新規取引を開始し、着実に業績を伸ばしている。

 

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