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業界トピックス

日本の3メガバンクが「G-SIFIs 」指定銀行に

2011年、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクがG-SIFIsに選定された。G-SIFIsとは、事業や取引規模が大きく、破綻するとグローバルな金融システムに大きな影響を与える重要な金融機関のこと。2008年のリーマンショック後の世界的な金融危機では巨大金融機関が相次いで経営危機に陥り、政府が最終的に支援することになった。これを教訓に、G-SIFIsの認定と、一般の金融機関よりも厳しい規制を課す国際規制強化を行い、危機の再発を防止するという。G-SIFIsは各国の金融監督当局で構成する金融安定理事会(FSB)が認定し、認定される金融機関は毎年11月に見直しが行われる。

 

「狭義の中核的自己資本比率」の適用がスタート

「狭義の中核的自己資本(Tier1)比率」とは、日本を含む27の国・地域の銀行監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が策定した新たな自己資本規制「バーゼル3」において、国際的に展開する銀行に達成が義務づけられた指標。金融市場の混乱や景気の失速などで金融機関の経営が悪化した場合、損失を処理できる自己資本(返済の義務がない資金)をどれだけ備えているかを示すもので、自己資本の比率が高いほど経営の健全性が高いと判断される。これまで2%だった自己資本の最低基準を2013年から段階的に引き上げ、2019年の完全導入時には7%以上にまで高めることが必要になる。巨大金融機関には、さらに1~2.5%の上乗せが求められており、日本では三菱UFJフィナンシャル・グループ(上乗せ1.5%)、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ(以上、上乗せ1%)の3メガバンクが対象となっている。2013年3月時点で、三菱UFJフィナンシャル・グループは11.77%、三井住友フィナンシャルグループは8.6%、みずほフィナンシャルグループは8.74%と、すでに2019年基準を達成している。

 

 


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