業界勢力図  造船重機・プラント・工作機械

工作機械 ~ 工作機械・産業用ロボットともに外需取り込みがカギ

工作機械業界売上高ランキング&対前期比

1 ファナック 4,983億円 やや減少

2 アマダ 1,900億円 横ばい

3 DMG森精機 1,485億円 横ばい

4 ジェイテクト 1,457億円 横ばい

5 安川電機 1,443億円 横ばい

※ジェイテクトは工作機械事業の売上高

(数字は2012年度の実績。有価証券報告書に基づき作成)

 

主要企業の最新動向&トピックス

1位 ファナック

NC装置世界シェアトップ。産業用の多関節ロボットでは世界4強の一角を占める。アジア地域での受注が全売上高の約半分を占めており、近年は中国市場の開拓を推進している。コスト削減を進める一方で戦略商品に経営資源を投入してきたが、2013年に成長が著しかった小型マシニングセンタ「ロボドリル」が失速。自動車部品加工分野では需要があるものの、スマートフォン関連分野の落ち込みが大きく、生産能力の大幅な余剰が課題となっている。

 

2位 アマダ

金属加工機械国内大手。プレス機械、パンチングマシン、レーザー切断機などの板金機械が主力。近年は欧州で板金事業の拡充を図っているほか、中国で新興国向けの板金機械を増産するため、現地合弁会社の移転・拡張や生産能力の拡大を推進している。

 

3位 DMG森精機

NC(数値制御装置)旋盤、マシニングセンタ大手。日本、北米、南米、欧州、アジアに多数拠点を有し、海外販売比率が高い。M&Aや海外企業との連携を推進しており、ドイツ最大手ギルデマイスター(DMG)との連携強化で販売拠点や部品供給の統合を進めている。2013年10月、森精機製作所から現社名に変更した。

 

4位 ジェイテクト

トヨタ系の自動車向け工作機械大手。2006年に光洋精工と豊田工機が合併して発足。輸送機械や各種産業機械に使用されるベアリング、電動パワーステアリング、自動車部品などの機械器具部品と研削盤などの工作機械を主力としている。近年は中国、インドなど新興国市場の開拓やシェア拡大に努めている。

 

5位 安川電機

産業用の多関節ロボットで世界4強の一角を占める。液晶運送用ロボットも手がけ、サーボモーターやインバーターなどの制御技術にも強みを持つ。近年はロボット事業を手掛ける北京の合弁会社を連結子会社化し、中国での本社機能を担う統括会社を上海に設立するなど、中国市場でのシェア拡大を推進中。

 

このほか、ヤマザキマザック、牧野フライス製作所、オークマ(以上、総合大手)、コマツNTC、不二越(以上、自動車向け機械)、ブラザー工業、シチズンマシナリーミヤノ(以上、電機・精密機器向け機械)、アイダエンジニアリング(板金・プレス加工機)、ソディック(放電加工機)、東芝機械(一般機械)、三菱電機(NC装置・多関節ロボット)、川崎重工業(多関節ロボット)、パナソニック、富士機械製造(以上、電子部品実装機)など、各分野に高い技術力を誇る企業が多数ひしめきあっている。

 

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