業界研究  鉄鋼・非鉄金属

ものづくりの土台となる「素材」を生み出す

業界トピックス

鉄鋼は原料調達の新ルート開拓、非鉄金属は多角化に活路

鉄鋼大手はBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)、ASEAN(インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ)を中心に海外進出を強化している。鋼材消費国として需要の拡大が見られることはもちろん、これらの国々の中には原料である鉄鉱石や原料炭の産出国も含まれ、拠点を設けることで価格・量ともに安定した原料確保が実現できるというメリットがあり、各社の期待は高まっている。一方、非鉄総合メーカーは低迷する製錬部門に変わる収益源として、金属加工やアルミ缶製造、半導体の基幹材料であるシリコンウエハの開発・製造など、市況の影響を受けにくい事業に進出。多角的に事業を展開し、「複合素材産業」へと変貌を遂げている。

 

レアメタル回収に向けた取り組みが本格化

世界的な鉱物資源の枯渇が懸念される中、世界第3位の非鉄金属消費国である日本にとって、原料の安定的な確保は極めて重要な問題となっている。近年は大型家電などのリサイクルや、廃棄物から金属を取り出すリサイクル技術の開発が進められているが、レアメタルが含まれる携帯電話などの小型家電は、「都市鉱山」と呼ばれながらも、原則として廃棄処分されてきた。そうした課題を受け、環境省は2013年より小型家電に含まれるレアメタルを回収する「小型家電リサイクル制度」をスタート。経済産業省は廃棄物からレアメタルを取り出す技術の開発に官民一体で着手しており、2014年度からの普及を目指している。

 

 


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